オフのトレーニングやジョン・ウォールとのプレイなど。八村塁が語るNBA2年目の期待と抱負

ワシントン・ウィザーズの八村塁選手が1日、オンラインで会見に臨み、22日に開幕する新しいシーズンに向け、2年目の期待と抱負を語った。そのインタビューの全容をテキスト化。このオフに取り組んでいたこと、復帰するジョン・ウォールとのプレイについてなど、盛り沢山の内容となっている。

それではさっそく見ていこう。

“Scott Brooks on Rui Hachimura: ‘I’m pleased with how he came back’”(The Rookie Wire)

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Q. オフシーズン、リラックス、リセットできたか?

――バブルから出て少し落ち着けた。スポケーンにもゴンザカにも戻れたし、日本にも戻れた。ここ1、2カ月くらい少しずつトレーニングを始めて、シーズンに向けて準備を始めた

Q. どんなトレーニングに取り組んだ?

――主にウエイトトレーニング。バスケットのほうはスリーポイントとハンドリングが中心。

Q. ブルックスHCがロサンゼルスで八村選手を視察した時、「自信と余裕が感じられた」と話していた。昨年の今と比べて、気持ちの余裕は感じられるか?

――去年はルーキーということで何もわからない状態で入った。少しずつアジャストしながら過ごしたシーズンだった。今年も不規則になるが、その中でも去年学んだことを今年生かせていけたらと思う。

Q. このキャンプは個人的にどんなテーマがある?

――チームがどういう状態かわからない。チームメイトとも全然会っていない。急に練習が始まっていく中でも、自分のプレイを出していきたい。

Q. デイビス・ベルタンス選手の残留とルーキーのデニ・アブディヤ選手の加入で3番・4番の層が厚くなる。そのあたりは?

――DB(デイビス・ベルタンス)は去年一緒にプレイした。NBAでもトップに入るシューターの一人。そういう選手とやっているということで、チームとしてオフェンス力は高くなる。そういった持ち味がある中で、ジョンが帰ってくるということもあるので、楽しみなチームなんじゃないかなと思う。

Q. 2年目の抱負を。

――去年はプレイオフを逃してしまったが、今年は絶対に逃したくない。チャンスはあると思うので、まずそこを目指していきたい。その後、チームがどれだけできるかを見せたい。

Q. 昨シーズンの体調について。

――自分にとって最初のシーズンということで、本当に何もわからない状態でケガをしてしまった。2カ月くらい試合に出場できなくなってしまい、その後に復帰したが、シーズンが中断となった。一番大事にしなければいけないと感じたのは、体調管理試合を毎日やる中で、どれだけ自分の体のケアが大事かがわかった精神的にも、勝ったり負けたりを考えている暇がないので、どれだけ早く切り替えて次に進んでいけるかが大事だということがわかった。来シーズンはそれを生かしていきたい。

Q. 土台を大事にすることについて。

――昨シーズンはブラッド(ブラッドリー・ビール)やDB、イシュ(イシュ・スミス)などのベテランの選手がどうやってやっていくかを見ながら、長いキャリアの中で少しずつ自分のルーティンを見つけていくということは土台づくりにとって大事だと思う。

Q. オフのトレーニングについて。

――トレーナーを一人雇ってオフシーズンのトレーニングに取り組んでいた特にコアを中心に取り組んでいた。また、動きをよくするためのトレーニングを続けてきた。何回かピックアップゲームはしていて、その中で取り組んでいたところは強くなったと感じる。こういう状況なのであまり人と関われないというところはあるが、トレーナーと話をしながら、食生活のことも含め、僕のために、僕のよい方向に進むようにとアドバイスをもらっている。体重は5kgくらい増えた。動きとしては、かなり動きやすくなった。バランスが取れてきていると感じる。

Q. 自分のどういうところに期待しているか。

――この一年でどういうチームか少しずつわかってきたが、ジョンも帰ってくるし、新しい選手も何人か入ってきているので、わからない部分もあるが、僕の持ち味をどんどん出していきたい。スリーポイントももっと打っていく。その点に期待している。

Q. ジョン・ウォール選手とプレイすることについて。

――チームとしても、ジョンとプレイしているビデオを見てきた。ジョンがどういうPGかは少しずつわかってきてはいる。ただ、ビデオを見るのとプレイするのとでは全然違うだろうから、まずキャンプが始まってどうなっていくかが楽しみ。ジョンはスピードを持ち味としたPGだと思うので、僕も走れる、ファストブレイクのできる選手として、持ち味を出せるのではないか。彼がいることでアテンションがいき、僕ももっとオープンになっていくと思うので、スリーポイントがキーになっていくんじゃないかと思う。

“The Wizards embrace the future, still want to exceed expectations at Media Day”(SBNATION)

Q. ディフェンス面について。

――コーチと始めたのは、NBA選手でロスターに入っている選手たちの名前を覚えて癖を覚えていくこと。それが大事じゃないかいうことで、シートみたいなものを作ってくれて、この選手はこういうプレイが好き、こういうところが嫌いとかいう情報のインプットを少しずつやってきた。個人的なディフェンスのところの向上では、そこが大事になってくると思う。チームとしても、もっとコミュニケーションを取らなければいけないので、キャンプや試合で深めていきたい

Q. チーム内の競争について。

――NBAはトップのリーグで、もちろん競争がある。自分も負けないように、自分のプレイをどんどん出していきたい。

Q. オリンピックについて。

――まずはNBAのシーズンに集中したい。ただ、オリンピックは僕としてもずっと出たいと思っていた一つの大きな大会なので、それに向けてシーズンの終わりから少しずつ考えていかなければいけないとは思う。まずNBAのシーズンの出だしを気を引き締めてやっていきたい。

Q. オリンピックとNBAの日程が被らないことについて。

――NBA選手にもオリンピックに出る選手はたくさんいる。NBAはオリンピックに絶対アジャストするということはわかっていたので、全然心配はしていなかった。ただ、タイトなスケジュールにはなってくるので、そこは選手として考えなければいけない。オリンピックがあるというチャンスはすごく嬉しい。

Q. 帰国中に富山に行けなかったことについて。

――去年帰ってから一回も帰れていない。寿司も食べたいし、チームメイトにも会いたいし、コーチにもあいさつに行きたい。

Q. 大切にしている坂本コーチからの教え。

――コーチからいろんな名言みたいなものを教えてもらってきたが、その中でも「一生懸命を楽しむ」というのが僕にとって大きい。こういう大変な状況の中、いろんな人が苦労していると思うが、苦労している中でもどれだけそれを楽しめるかというのが、この大変な時期を乗り越えていくにあたって大切になってくると思う。そこは意識していきたい。

Q. 高校バスケ選手へのメッセージ。

――こういう深刻な状況の中でまずバスケができているということに感謝している。まずそこが僕としては一番大きい。その点でもっと頑張らなきゃいけないと思う。限られてくる面もあると思うが、何かしら自分で見つけてやれるかということが一番の鍵になってくると思う。できることを小さいことでもいいのでどんどんやっていけたらいいと思う。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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