アンソニー・デイビスがレイカーズを安住の地として選んだ理由

FA解禁以降、その去就が注目されていたアンソニー・デイビスは、十分に時間をかけて最善の選択が何かを模索した結果として、レイカーズ残留を決意。5年1億9,000万ドルのマックス契約を結んだ。

レイカーズに再び戻ってくるかどうか、という点はまったく問題ではなかったよ」とデイビスは語った。 「自分自身と家族にとって何がベストなのか、短期契約が良いのか長期契約が良いのかという、契約の期間を見極めることが重要だったんだ。そして、それらについて考えながら、ロサンゼルスに留まり、長期契約を結ぶことがベストだと判断した」。

“Anthony Davis wanted to wait and see Lakers’ changes”(BASKETBALL NEWS)

私はまさにこう考えるに至ったんだ。『ここにいない理由があるだろうか?』」。

サラリーキャップがより拡大する可能性のある数年後のFAのタイミングではなく、なぜ今このタイミングで5年契約を結ぶ決断を下したのかについて尋ねられたデイビスは、長所と短所を秤にかけたという。

「2年契約、または3年契約でもよかったかもしれない。でも私は、長くここにいたいと感じたんだ。これこそが、私にとって最良のオプションだと感じていた。私は、物事の現実的な部分についてもっと考えていかなければならない。私には少しの負傷歴があり、何かが起こらないとも限らない。だから私には、十分な年数を確保したいという気持ちがあり、その意味で5年という契約期間は私にとって最高のものだと感じたんだ」。

デイビスは、自身の契約が遅れたことについて、エージェントのリッチ・ポールと協議し、チームを去ったメンバーたちの穴をペリンカがどう埋め合わせていくのかを見ていたということを明らかにした。

レイカーズは昨季のチャンピオンシップチームから、何人かのベストディフェンダーやロールプレイヤーを失った。しかし、GMのロブ・ペリンカは素晴らしい仕事をし、サンダーからデニス・シュローダー、ラプターズからはDPOY獲得経験のあるマーク・ガソル、宿敵クリッパーズからモントレス・ハレル、そしてバックスからウェスリー・マシューズを獲得した。名前を挙げた全員が、ディフェンシブプレイヤーとして一流だ。彼らは、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド、エイブリー・ブラッドリーの抜けた穴を補ってあまりある存在だ。

この補強により、昨季までは「レイカーズとクリッパーズのどちらがウエスタン・カンファレンスを制覇するのかわからない」というように、両者は実力が拮抗したライバルとしてみなされていた。それに対し、新加入メンバーの獲得により、レイカーズがディフェンディングチャンピオンとして連覇を果たすだろうという見方が増えている。また、レブロン・ジェームスは2022-2023シーズンまでレイカーズでプレイすることが決まっており、それにデイビスの長期契約が重なることで、レイカーズは新たな王朝チームを築いていくかもしれない

デイビスは、昨季のレイカーズの強いケミストリーと仲間意識の良さについても高く評価している。「私はこれまで多くのチームメイトがいたが、レイカーズはこれまでで最もチームメイト一人一人の仲が良いチームだった。1人目から15人目まで、全員がお互いが好きだった」。デイビスは、今季もそれを維持していくことを期待している

“Anthony Davis paid tribute to Kobe Bryant after hitting game-winning buzzer-beater”(USA TODAY SPORTS)

クイン・クックとの再契約も決定し、チームのケミストリーを支えるメンバーの獲得によって、死角はまったくないように思えるレイカーズ。そのレイカーズを安住の地として選んだこのデイビスの選択が成功か失敗かどうかは、今後わかってくる。しかし、連覇という形ですぐに目に見える結果として現れるだろうと期待してやまない。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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