レイカーズのGM、ロブ・ペリンカはチームビルディングのグランドマスターの道を歩んでいる

レイカーズがロスターを強化し、若返りの動きを見せたその裏で、ロブ・ペリンカはNetflixを見てパンデミックの時を過ごしていた。レイカーズのGM兼球団副社長であるペリンカにとって、チェスをテーマにしたミニシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」を見ることは、この短縮されたNBAオフシーズンのFAにおける彼のアナロジーに良い刺激を与えてくれたという。

“Column: Lakers GM Rob Pelinka treks grandmaster path to team building”(Los Angels Times)

FAは、他の29チームと同時進行でチェスをするようなもの。彼らはみんな本当に頭が良くて、自分たちの計画とボードを持っていて、自分たちの動きをしようとしている。私たちは、私たちができるさまざまなチェスの手を考えるが、実際にゲームがどのように展開されるのか、正確にはわからないNetflixであの番組を見ればチェスの裏表やボードについては研究できるが、実際にどうなるかは、やはりゲームをしてみないとわからない」。

ペリンカは、オフシーズンのロスターマネジメントというゲームで勝利し、レイカーズをより若く、より良いものにすることができた。加えて、レブロン・ジェームスとは2022-2023シーズンまでの延長契約、アンソニー・デイビスとは2024-2025シーズンまでの5年間のマックス契約を結ぶことができた。

昨季まで、ペリンカは正しい動きができていなかったように見えていた。2019年の夏にはカワイ・レナードを獲得することができず、モンティ・ウィリアムスやティロン・ルーらをコーチとして招聘することもできなかった。サインしたデマーカス・カズンズはACLを断裂し、その穴埋めとして明らかに衰えたドワイト・ハワードにチャンスを与えなければならなかった。レイカーズはニューオーリンズからデイビスを獲得するために彼らの将来(ドラフト指名権)を担保にしており、ジェームスは鼠径部のケガからの復帰となるため、彼らの賭けが報われるという保証はなかった。

しかし、2010年以来となる優勝を遂げ、ペリンカの仕事ぶりに間違いはなかったように思える。フランク・ボーゲルHCは、ディフェンス・ファーストのメンタリティーを持ったジェームスとデイビスを中心としたチーム作りというインスピレーションに満ちた選択で成功を収めた。2人が熱くプレイすれば、他の誰もが2人の背中を追った。デイビスはジェームスと並ぶ第2のユニコーンとなり、プレイオフではフロアの両方のエンドで力を発揮し、唯一無二のリーダーとなった。脇役たちも見事にステップアップした。

しかし、ペリンカはチェスボードの周りで駒を移動させる必要があった。ペリンカは金曜日に、チームを離れることになったドワイト・ハワード、ラジョン・ロンド、ジャベール・マギー、ダニー・グリーン、エイブリー・ブラッドリーにチームへの貢献に対する感謝を表し、「彼らは永遠にこのフランチャイズの歴史に刻まれる」と話した。彼らを失うことは、連覇に向けた今季だけでなく、その先々の年でレイカーズが支配的な地位を確立するために、彼の計画の中において支払うべきリーズナブルなコストだった

ヴォーゲルHCをうならせるべく、ペリンカは昨季シックマン賞を受賞したクリッパーズのビッグマン、モントレス・ハレルと契約。シックスマン賞の投票で次点だったデニス・シュローダーもトレードで獲得した。シュローダーはまだ27歳と若く、長期的にチームをサポートできる存在として活躍できるポジションにある。「私は彼のプレイにおけるエッジや態度が大好きだ。彼の持つ競争者としての側面は、自分たちが対戦するときは嫌なものだが、自分たちのチームにいてくれるときは大好きになるものだ。私はそれについてワクワクしている」とヴォ―ゲルは語った。シュローダーがスタートから出てくるのかベンチから出てくるのかについては、まだ時期尚早だと付け加えた。

彼はリーグの中でも最も速い選手の一人で、昨季は素晴らしい速攻のチームでその中心だった。その点で、彼は私たちにプラスになるだけだと思う。私はいつも彼のことを『スピーディー・バレット』(スピードのある弾丸)と呼んでいた。リーグで私以上に彼のゲームの大ファンであるコーチはいないだろう」。

彼らの獲得は、ただ単にお金をかけて派手な「ショータイム」レイカーズを作るためのものではない。新加入の面々が持つハングリーさとエネルギーがチームにうまくフィットしていくはずだ。

私が思うに、ヴォ―ゲルと彼のコーチングスタッフは、このチームのアイデンティティーはディフェンスを中心とした、ただひたむきで粘り強いバスケットボールをプレイすることであることを明確にしている」とペリンカは話す。

“Lakers’ offseason roster reshuffling: 5 key takeaways”(PRESS-TELEGRAM)

私たちが新たに加えた選手たちを見てみよう。デニス・シュローダーは勝ち気なディフェンダー。モントレス・ハレルはNBAの中でも最もハードにプレイする選手の一人で、毎晩それを発揮してくれるだろう。マーク・ガソルは2013年のDPOYで、今日のゲームの中で最もIQの高い選手の一人だ。ウェスリー・マシューズも守備で輝きを放つ選手だ」。

レイカーズはハレルのディフェンス能力を過大評価しているかもしれないが、より良いディフェンダーが周りにおり、ハレルがチームメイトのディフェンスのミスをカバーする必要がないことで、ハレルが自身のプレイを底上げできる可能性がある。強力なリーダーシップの影響力と、優勝してから間もないタイミングでのチームへの加入は、ハレルにとっても連覇のチャンスのあるレイカーズにとっても、驚くべき働きをしてくれるかもしれない。

われわれレイカーズは、コーチングスタッフがどのようにコーチングしたいかというアイデンティティーに基づいてチームが構築されていると思う。それはつまり、激しいディフェンスと高いバスケットボールIQ、そしてやり抜く力だ。それらが私たちチームを構成する重要な要素になっている」とペリンカは語った。「これらのテーマは、フランチャイズを通して体現することができるし、継続することができる。なぜなら、それは選手の出入りがあるのはスポーツの常だが、自分たちが誰であるか、自分たちがどのようにプレイするかの確かなアイデンティティーを持っていれば、それにも耐えられるだろうし、それがこのチームが今持っている強みだ」。

グランドマスターという、チェスにおける最上級のタイトルはペリンカのレジュメにはない。もう1つ、あるいは2つのチャンピオンシップを獲得することができれば、その名誉と同等の称号が彼にも与えられるだろう。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

Similar Articles

Comments

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

Most Popular

暴かれたロケッツとハーデンの闇

2人のオーナーと4人のヘッドコーチによってたすきをつないできたジェームス・ハーデン時代のヒューストン・ロケッツの文化は、元スタッフによるこの短い言葉に集約されるかもしれない。 「Whatever James wants.(ハーデンが望むことなら何でも叶えよう。)」

NBAキャリア13年のコーリー・ブリュワーが守れなかった現役選手とは?

圧倒的な運動量と粘り強い執拗なディフェンスで、13年にわたりリーグを盛り上げてきたコーリー・ブリュワー。守備の名手である彼が、NBAの現役選手の中で「守れなかった」選手がいた。 今回は、彼の口から語られた「アンストッパブル」な選手のうち5人を取り上げ、彼がその5人に対してアプローチしていた守り方、その時に彼が感じていた心の内側に迫りたい。ブリュワー自身も語っているが、私たちファンは、思っている以上にNBAのスター選手を守ることの難しさを理解していないかもしれない。ブリュワーはその難しさについて非常に巧みに言語化し、中高生がディフェンスを向上させるのに参考にできる要素がたくさんあるように感じた。一流の選手は、平凡な選手よりはるかに多くのことを思考し、科学していることがわかる。このブログを通じて、それを少しでも肌で感じていただけたら幸いだ。

ラプターズのフォワード・渡邊雄太のバスケットボールの旅に後戻りはない

渡邊雄太を理解するために、物語の成り立ちと、彼が受け入れたチャレンジの旅の物語を知らなければならない。 彼は誰も持っていない強い決意を持ってティーンエイジャーとして地球の裏側からやってきた若者だった。10年ほど前に夢を追いかけ渡米した時には、ありえないと思われた夢を持つ少年だった。彼は誰も知らなかった。彼は誰ともコミュニケーションを取れなかった。しかし、彼は恐れなかった。彼は勇敢だった。

「ルーク・ウォルトン・オールスターズ」に渡邊雄太が選出!

ESPNのザック・ロウが毎年選出する、ジャーニーマンやNBAに生き残るべく戦ってきた選手を称える「ルーク・ウォルトン・オールスターズ」。第10回となる2021年、トロント・ラプターズから渡邊雄太選手が選出された。 ザック・ロウによる渡邊選手の紹介部分を抜粋。内容は以下。