NBAに“魔術師”ハイライトをもたらすファクンド・カンパッソがナゲッツ入りを決めた理由、ナゲッツにもたらすインパクト

デンバー・ナゲッツのマイケル・マローンHCは、彼らが新しく迎えたチームメイトについて学ぶため、新加入選手のハイライトビデオの視聴からシーズン最初のグループ練習を開始した。マローンはその最後に、ファクンド・カンパッソのハイライトを持ってきた。そして、ニコラ・ヨキッチがマローンに向かって叫び始めたのはその瞬間のことだった。

“Denver believes Facundo Campazzo will bring ‘Magician’ highlights to NBA”(NBC Sports)

ヨキッチは、カンパッソが最高の状態にあるときに何ができるかを知っていた。マローンがこの日のために選んだ動画は2019年に開催されたワールドカップの試合からで、カンパッソがまばゆいショーを見せアルゼンチンがヨキッチ率いるセルビアを準々決勝で退けていた。マローンは、ヨキッチとカンパッソがチームを組み、今季このようなハイライトを生み出していくことを期待している

ファクンゾのような才能に満ちた若い選手に恋に落ちない人なんていないだろう」とマローンは話す。「彼は180cmと小柄だが、それだけで彼をジャッジすることはできない。彼をジャッジするには、彼の心を見なければならない。彼の大きい、大きい心をね。彼は、ほとんどの人が考えもせず、見たこともないようなプレイを見せてくれる」。

マローンは、ヨキッチとカンパッソを擁することで、ナゲッツには今、地球上で最高のパサーが2人いると信じている。それは、国際的な試合で華々しい活躍を遂げ、「魔術師」の異名を取ったカンパッソをデンバーが欲しがった理由の一つに他ならない。そしてこの秋、カンパッソはレアル・マドリードを離れ、ナゲッツと2年契約を結び、満を持してNBA入りすることになった。

やっとここに来たよ」と29歳のカンパッソは語った。「今、とても幸せだ。今この瞬間は、まるで小さな子どものような気分。これは夢だったんだ。でも、これからも一生懸命取り組み続ける。NBAは一筋縄ではいかないだろうからね」。

via Denver Nuggets Twitter

カンパッソのにように、30歳近いNBAのルーキーで6フィート(約182cm)の身長だった選手は、NBAの歴史的にもあまりいない。

180cmのスクイキー・ジョンソンは、2011年にニューオーリンズ・ペリカンズでデビューし、15試合に出場した。数週間後に29歳になるところだった。178cmのチャーリー・クリスは、ほぼ29歳だった1978年にアトランタ・ホークスでキャリアをスタートさせた。通算で8シーズン、リーグでプレイした。

他の例はすべて、リーグの初期の1940年代にさかのぼる。しかしながら、マローンからはそれについて心配しているような言葉は少しも聞かれなかった。マローンは、カンパッソのスペイン語が彼を助けるだろうと冗談を言ったが、マローンの第一の希望は、カンパッソがナゲッツを新しいレベルに引き上げることだ。

彼は素晴らしいタフネスを持っている。彼は非常に優れた、破壊力のあるディフェンスプレイヤーであり、オフェンス面では世界でトップ5に入るピックアンドロールプレイヤーだろう。彼は良いパサーどころではなく、もはや偉大なパサーだ。彼はチームメイト全員をより良くしてくれる。彼は非常に無欲で、だからこそ私たちの文化にシームレスにフィットすると思う」とマローンは彼の加入を手放しで喜ぶ。

他のNBAのチームも、カンパッソを勧誘するべくコンタクトを取っていたという。しかしカンパッソは、2シリーズ連続で1-3と追い詰められた状況から逆転でシリーズ突破を決め、ウエスタンカンファレンス決勝に進んだナゲッツの底力を見て、優勝候補としてふさわしいと考え、ナゲッツを選んだ

カンパッソはオリンピックとワールドカップでそれぞれ2度プレイした経験があり、ユーロリーグでも優勝を2度経験している。そして数カ月後には、NBAのプレイオフにも出場したいと考えている。

デンバー・ナゲッツは素晴らしいチームで、昨季は非常に素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。プレイオフに毎年行くチームの一員として戦えるということは私にとって非常にモチベーションになっているし、このような優勝を争えるチームでプレイすることは、私にとって非常に素晴らしいことだ」。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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