レイカーズ帰還の舞台裏。クイン・クックが抱くレイカーズへの感謝の思いと自分自身への自信

クイン・クックは、2020年に浮き沈みの激しい一年を送った。昨季、クックは自身が子どもの頃から応援して育ったレイカーズと契約し、プレシーズンでのデビュー後にロッカールームで「夢が叶った」と語ってから約1年1カ月がたった11月19日に、そのレイカーズから解雇された。この他に類を見ない一年の中で、クックは世界中の人々と共にコービー・ブライアントを追悼し、フロリダ州オーランドのNBAバブルへと足を運び、レイカーズが優勝を果たした。

“Quinn Cook is appreciative of how professional the Lakers were when cutting him, and thrilled to back”(SBNATION)

しかし、このジェットコースターのような一年の中で、クックからは不満の声が聞かれることはないだろう。理由として、一つには、この人懐っこいポイントガードの言葉のレパートリーに批判の類の言葉がないだろうこと。もう一つには、レイカーズがクックをカットした数週間後に彼と再び契約を結んだこと。決して簡単なプロセスではなかったが、クックいわく、チームのおかげで難しさはなくなったという。

明らかに、この2週間は長く感じた。私の頭の中にはビジネスが行われなければならないという思いがあった。チームが私に対して見せてくれた透明性が素晴らしかった。とても正直で率直だったんだ。レイカーズはロスターを再構築しなかった。私は昨季ある程度良い契約だったから、何が起こり得るかは想像ができていた」。

しかし、レイカーズとクックにとっての最初のトレーニングキャンプで、 レイカーズが行った対応はクックの中で際立っていたことをZoomで記者たちに語った。

私は何回かウェイブされたことがあるけど、レイカーズが私をウェイブした時、チームは最もプロフェッショナルな方法で対応してくれ、私に対する心遣いで溢れていた私の最善の利益を考えてくれていた」とクックは語った。「FAでは、1週間から1週間半は、何が起こるのかまったくわからなかったが、最終的にここレイカーズへの帰還に落ち着くことができ、今までで最高の気分だ」。

先に述べたクックが経験したような感情は、他の選手も経験している。最も最近ではダニー・グリーンもその一人で、レイカーズを離れることが決まる過程で、彼は一切の情報が隠されることなく丁寧に伝えられていたと、GMのロブ・ペリンカの仕事ぶりを称賛した。

チームメイトのレブロン・ジェームス、アンソニー・デイビス、ジャレッド・ダドリーは、クックがFAに入っている間ずっと連絡を取り合っており、ジェームスは公にもクック復帰の希望を語っていたほどだ。その後、クックがウェイバーをクリアして復帰した際にフランク・フォーゲルHCとGMのロブ・ペリンカが、彼の役割をどのように見ているのか、なぜ彼に復帰してもらいたいと考えているかを彼に伝え、復帰を求めたのだ。

チームが私を復帰させてくれたことは、私にとって大きな意味があった。特別だと感じさせてくれた。コーチがどれだけ私を信じてくれているか、ロブ(・ペリンカ)とジーニー(・バス)がどれだけ私を信じてくれているか、それらを知ることができたのはとても意味のあることだった。私は常に準備ができていることで、彼らに誇りに思ってもらいたい。私は貢献したい。私は大好きなチームがチャンピオンシップチームになることに貢献したい。自分にはそれができると思う。今年どうなるか見ていてくれ」。

“Quinn Cook is appreciative of how professional the Lakers were when cutting him, and thrilled to back”(SBNATION)

昨季、クックの役割は小さかった。緊急時の出場というケースが多かった。クックはレギュラーシーズンは44試合にしか出場しておらず、1試合あたり平均11.5分しか出場していない。プレイオフでも、6試合の出場で合計24分しか出場していない。それでも、今年はもっと役割が増えるかもしれないとはいえ、レイカーズへの復帰にためらいは一切なかった。彼はリーグで、そしてこのチームで自分のポジションがどういったものであるかを理解しているからだ。

私は自分がプレイできるということを知っているから、十分に安心している。チームメイトも私がプレイできることを知っている。ファイナルでビッグショットを打つこと、ステフィン・カリーがいなくなり1試合20点以上を取らなければならなくなることなど、自分のキャリアにおいて得られたチャンスの中でやってきたことを通して、自分が何ができるかわかっている」とクックは語った。

でも、このチームには、得点できる選手が多くいる。ボールをハンドルできる選手も多くいる。だから私は、最高のチームメイトであること、最高のキャッチ&シュートができる男としてのニッチなポジションを確立していこうと思う。チームメイトが試合に出られなくなっても、私が代わりに得点を取りにいき、プレイメイキングすることができるんだ」とクックは続けた。「だから、私はいつも自分自身に自信を持っている、自分が何ができるかも知っている。昨年は一時期それを見せることができたけど、基本的にはレブロンとロンドという2人の将来の殿堂入り選手の後ろに座らなければならなかった。だから、できるだけ多くのことを学ばなければない時間だった。リーグには、チームを去ることを望む選手もいるかもしれないし、コートに出られず気分を害する選手もいるかもしれないが、私は学ぶ機会を得られていると感じていて、機会が回ってくれば、いつでもその機会をフル活用するよ」。

私のモットーは、常に勝利に貢献すること、最高のチームメイトになること、そして最もプロフェッショナルな男になること。自分の番号が呼ばれた時には、いつでもプレイできるよ」。

クックはプレイするかどうかにかかわらず、彼はチームに戻ってこれたことを喜んでいる。

今までの人生の中で最良の日の一つだった。戻ってきて再び仲間と一緒になれて、公式練習に参加できた。チームに戻ってきてこのジャージーを着て、このスタッフと組織とまた一緒に戦うことができる。最高の気分だ」。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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