静かにリーダーとしての役割を引き受けるカイリー・アービング

ブルックリン・ネッツが開幕戦でウォリアーズに快勝した後、選手たちはロッカールームに集まり、即興でセレモニーを行った。それは、ウィニングボールとともにスティーブ・ナッシュ新HCを称えるための時間だった。初陣を華々しい勝利で飾ったチームのパフォーマンスを考えれば、それはごく自然な流れだった。

“Kyrie Irving quietly assumes the role of leader”(SBNATION)

セレモニーを主導したのは、カイリー・アービングだった。アービングは短いスピーチの後、ナッシュHCと長いハグを交わした。

それは、驚くべきことではなかった。どんな中傷や批判を浴びようとも、カイリー・アービングはネッツのリーダーである。それは、決して驚くべきことなどではない。アービングは、ネッツにおいてチームの声におけるリーダーだ。チームメイトのカリス・ラバートは、選手会の副会長にも選出されているアービングのことを、「ネッツの中で最高のチームメイト」と呼ぶ。

アービング自身は「自分はネッツのリーダーではない」と主張するだろう。厳しいセルティックスファンは、アービングがリーダーになろうとしても無理だと主張するだろう。しかし、アービングが認めようと認めなかろうと、ケビン・デュラントの静かな人柄や、チームを安定させられるベテランたちがチームを去ったことで、ネッツに築き上げられていく文化の中に、アービングの影響力が確かに反映されている。

もちろん、それは彼の類いまれな才能によるものが大きいだろうが、ナッシュHCはそれ以上のものだと指摘する。

ケビンはあまり多くを語らない必要なときには口を開くが、それ以上に、彼は模範を通してチームをリードしていくタイプの男だ。彼は、仕事への取り組み方、ゲームへのアプローチの仕方、チームメイトをサポートする方法を通して、間違いなくチームを導いている。一方で、カイ(アービング)は、より声を上げる。彼はその点において、蛇の頭を持っている。言葉にすること、指摘をすること、導いていくことを通じて、チームをリードできるんだ」。

彼は、選手たちのメンターでもある。2人とも、選手たちにとって素晴らしいお手本だ。彼らは異なるスタイルを持っている。ケビンはもっとゆったり構えているカイは選手を指導したり、話し合ったりしたいと思っている。彼ら2人は、少し違う。でも、トッププレイヤーが熱心に取り組んで模範を示しているのは、素晴らしいこと。それが真のリーダーシップなんだ」。

“GALLERY: NETS VS. WARRIORS”(NBA.com)

選手たちは、チームのスーパースターのハードワークに気づくものだ」とナッシュは指摘する。アービングに関して言えば、彼の取り組みは、ただただ勝利したいという思い、そしてすべての終わりに優勝によって報われたいという思いの一部に過ぎない。

私たちは最高のチームになりたいんだ」とアービングは語る。「私は、ネッツが『私、KD、そしてその他のメンバーが集まる素晴らしいチーム』というようになってほしくない。私たちは、『ブルックリン・ネッツ』として最高のチームになりたいんだ。私は、ロッカールームで声によってチームを導くような存在ではない。このチームにおいて、私はリーダーではない。私は、私たちが困難を乗り越えていくために頼りにされている唯一の人間なんかじゃない。私たちには、成長のさなかだったり、あるいはすでに成熟していたりする素晴らしい選手が多くいるんだ」。

私たち2人は、必要なときに必要な知識を、それを渇望している選手たちに与え続ける必要がある。ここにいる選手たちは皆、私たちと同じように勝ちたいと思っている。私たちには勝利のメンタリティーと姿勢がある。私にとって、協力し合うこと、従っていくことはとても簡単なことだよ」。

熱烈なボストンファンは、アービングは分裂した人物だと主張しているかもしれないが、ネッツとセルティックスのプレシーズンゲームの後のシーンは、それが真実でないことをはっきりと示している。元チームメイトたちがアービングの周りに集まり、彼を抱きしめ、ジャージを交換していた。あれは決して、芝居なんかじゃないのだ。■

Blooklyn Nets Twitter

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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