マーク・ガソルから優れたパサーの極意を学び、さらなる進化をもくろむアンソニー・デイビス

アンソニー・デイビスは、少なくとも彼のスタンダードからすれば、今季の立ち上がりは遅かった。この27歳のスーパースターは開幕からの7試合で、フィールドゴールを51.5%、スリーポイントを41.2%と高確率で沈め、平均21.7点を奪っているわけだが、そのうち3試合が20点未満だった。昨季の場合、開幕から20点未満が3試合を数えるまでには13試合かかった。

Source: “Anthony Davis says he’s learning how to be a better passer from Marc Gasol”(SBNATION)

デイビスはこれまで通りのスコアラーに立ち返ろうとしている一方で、彼は今、ゲームにインパクトをもたらす新しい方法を見つけた。それは、パサーとしての道だ。開幕からの6試合で、デイビスは19本のアシストを記録しており、これは昨季の開幕からの6試合と比較して3本多い。直近のメンフィス・グリズリーズ戦に勝利した後、デイビスのアシストはキャリアハイとなる平均4.0本になった。

グリズリーズ戦ではアシストが1本のみだったデイビスだったが、フランク・ボーゲルHCは、デイビスの試合におけるボールの動かし方や、ダブルチームを攻略する術を学んだことで現れてきているパサーとしての成長について、評価に値すると考えている。

彼のパス、特にダブルチームにおけるパスは、私の目から見て、昨季のこの時点と比較すると、夜と昼くらいの違いがある」と、ボーゲルHCはグリズリーズ戦の後でデイビスの成長について語った。「バブルにおける昨季の終盤からプレイオフにかけて、ゲームがより重要になればなるほど、デイビスは成長を遂げたと私は思う。彼は今季に入っても、その成長を続けているよ」。

昨夜(のグリズリーズ戦)、彼は1アシストしか記録していないにもかかわらず、素晴らしいパスゲームをしていたと私は感じたし、今日のフィルムセッションでもそれは目立っていた。彼はプレイオフでは見られなかった、得点やファウルにつながるパスをたくさん見せてくれている。昨夜はスタッツにこそ表れていないが、彼は素晴らしいパスゲームをしていたと思う。彼は間違いなくパスの領域で成長を遂げている」。

“Lakers squeak by Spurs as Anthony Davis scores 34”(THE OCR)

デニス・シュレーダー、マーク・ガソル、そしてレブロン・ジェームスのような、より高いレベルのプレイメーカーたちとプレイする際に、ボーゲルHCがデイビスにパサーとしてオフェンスを実行させるということはほとんどないだろう。しかし、デイビスがパサーとして向上し、より意欲的にパスをさばけるようになることは、レイカーズ全体を底上げする。それこそが今、デイビスにパスの領域で改善するようにモチベーションを与えているものだ。

私は自分のゲームに新たな要素を加えようとしている」とデイビスは試合の後で語った。「多くのチームが私が点を取ろうとするときにダブルチームを仕掛けてくるのはわかっている。ダブルチームを攻略する最良の方法はオープンなプレイヤーを見つけることで、私の仲間たちはシュートを決められる。私は自分にダブルチームを仕掛けさせるべく、まず自分の仕事をする。そして、私がダブルチームを仕掛けられたらすぐに、たとえば自分のすぐ目の前、ウィークサイド、コーナーなどにいる最適な仲間を見つける。私はそれを読み取っていかなければならないんだ。それがチームをより良くする方法なんだ」。

私は今、多くの人がこれまで見てきたように多くの得点を上げることはしていないが、正しいプレイができていて、チームメイトをよく見つけられている。シュートを決め切ったり、また切れ目なく他のプレイヤーのために次のプレイへとつなげたりして、素晴らしい働きを果たしてくれるチームメイトをね」。

デイビスにとって幸運なのは、彼の周りには有能な教師が多くいることだ。特にその中には、これまでのNBAの歴史の中でも最高のプレイメイキングができるビッグマンの一人であるガソルも含まれている。ガソルは、これまで積み重ねてきたアシストが2,905本を数え、現役センターの中でトップを誇る。グリズリーズ戦でも、ガソルは4本のアシストを華麗にさばいて見せた。

マークがレイカーズに来てくれて本当に良かったよ。 マークからは、トップ、エルボー、ポストからパスをさばけるビッグマンについて多くのことを学べているからね。彼はここ数年で、パスについてよく私に話をしてくれていたんだ。私はもっと良くなりたいと思っているし、継続して自分のゲームに新たな要素をプラスしていきたいんだ」。

デイビスは間違いなく、すでにNBAで最も完成度の高い選手の一人だ。そのデイビスが、チームメイトの助けを借りてプレイメーカーとしてさらに進化することができたとすれば、彼がロサンゼルスにいる間にレイカーズが達成できることに限界などなくなるだろう。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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