レブロン・ジェームスとアンソニー・デイビスが回想するコービー・ブライアントとの初めての対戦

コービー・ブライアントやレイカーズとの初めての対戦は、全世代のNBA選手にとって忘れられない瞬間だ。それは、レブロン・ジェームスやアンソニー・デイビスにとっても決して例外ではない。

Source: “‘He’s out there to dethrone you’: What LeBron James and Anthony Davis remember about playing against Kobe Bryant”(SBNATION)

レブロン・ジェームスがレイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントと初めて対戦してから20年弱が経つわけだが、ジェームスはまだその時のことを覚えている。

畏敬の念を抱いた。コービーは、私が同居人たちとスプリングヒルのアパートに住んでいた時に、壁にテープで張ったポスターに映っていたその選手だった。そのポスターは、コービーを素敵にコラージュしたものだった」とジェームスは語った。

ジェームスがコービーに対して畏敬の念を抱いているのには理由があった。それは、コービーの才能が豊かだったということにとどまらない。コービーは、ジェームスのプレイスタイルに大きな影響を与えるくらい大きな存在だった。コービーは、ジェームスがバスケットボール選手になる夢を追いかけていた頃に、心から尊敬できる人物であり、進むべき道を示してくれた人物だった。

コービーは、高校から直接NBA入りを果たした代表的な選手の一人だ。私が高校2年生だった時、同じように高卒でNBA入りをしようと考えるきっかけになった人物だった。KG(ケビン・ガーネット)やT-Mac(トレイシー・マグレディー)ももちろん参考にしていたが、コービーが高卒でNBA入りするなら自分も彼にならってそうしようと思っていた」とジェームスは話した。

ジェームスがコービー擁するレイカーズと初めて対戦した時のこと。ジェームスはコービーに向かってまっすぐ歩いていくと、自分が子どもの頃にアパートの壁に張っていたポスターの人に向かって歩いているという感覚を抱いたという。

コービーは、私が高校2年生だった時、シューズを私にプレゼントしてくれた。そんな憧れの選手とコートを共有することができたのは、その人のようになりたいと思っている子どもがその人に会えた時のような感覚で、畏敬の念を感じた。試合で戦った時の彼の優雅さ、彼が試合で見せた情熱も決して忘れないだろう」。

皆が知っているように、コービーはコート上で誰にでも話をするようなタイプではない。彼は敵を殺すためにいるんだ。敵の座を奪うためにいるんだ。敵の首を絞めようとしているんだ」とジェームスは続けた。「それが畏敬の念を抱いた瞬間だった。それは決して忘れることのできないものだった。あんなにもゲームを優雅にプレイした人と共にフロアに立てたことは祝福だった」。

“‘He’s out there to dethrone you’: What LeBron James and Anthony Davis remember about playing against Kobe Bryant”(SBNATION)

しかし、ESPNのレイチェル・ニコルズに「コービーとの初めて対戦した試合について、例えばコービーとの1on1やコービーの驚異的な動きなど、何か覚えていることはあるか?」と尋ねられると、ジェームスは彼の持つ伝説的な記憶力の限界を見せたかもしれない。

私はもう年を取ってしまったよ、レイチェル。あなたは18年も前に起こったことを私に尋ねようとしているんだ。昨日の夜に飲んだワインのボトルを教えてあげることはできるけど、18年も前のことだと少し難しいな」とジェームスは笑顔で語った。

しかし、私はここに座り、コービーに対して畏敬の念を感じた瞬間が間違いなくあったと断言することができる。いつそう感じたのか、私がディフェンスをしていたのか、オフェンスをしていたのか、それはわからない。しかし、その瞬間は間違いなくあった」とジェームスは続けた。「コービー、A.I.(アレン・アイバーソン)、T-Macの3人は、初めて一緒にフロアに立った時、『ワオ、やったぜ! 今、一緒にフロアに立っている。信じられない』って感じさ」。

アンソニー・デイビスにとって、彼がコービーと初めて対戦した試合だと勘違いしてしまうほど特別だった試合は、2015年のニューオーリンズでの対決だった。ペリカンズはこのゲームに勝利し、コービーは彼の右肩のインナーマッスルを断裂した。デイビスは何かが起こったことをすぐに感じたという。

コービーがバスケットに向かって走り出したとき、彼は肩を押さえていた。私は『コービーの肩、何かあったな』という思いだった」と、ベンチからコービーを見ていたデイビスはその時の様子を振り返る。「タイムアウト後、コービーはゲームに戻ってきた。私は『なんてタフだなんだ。まだプレイを続けるっていうのか』と感じたよ。彼は直後のプレイで、ダンテ・カニンガハムが彼をガードしていたと思うんだけど、彼はポストでボールをもらい、2回ドリブルした後でシミー(左右に揺れる動き)をすると、左手でシュートをし、それが入ったんだ」。

私はただコートにいるコービーをベンチからじっと見つめた。右利きの選手が入ってきて『よし、私は左手でシュートを打ち、左手でプレイをする』と言うのには驚いた。それは私がキャリア最初に経験した、コービーの思い出の一つだよ」。

“‘He’s out there to dethrone you’: What LeBron James and Anthony Davis remember about playing against Kobe Bryant”(SBNATION)

そのケガはどれくらい深刻なものだったのか? 後にシーズン終了の手術が必要となった。その当時、コービーは左手でプレイしたことについて語り、彼のキャリアの中で最も「コービー」らしい有名な言葉を残した。

以前、関節を負傷したままプレイしたこともあるよ。そんなに気にしないね」。

それはコービーだけができる方法だ。コービー自身もそれについてTwitterでジョークを言っていた。彼はスポーツドリンクを飲むかのごとく、ケガについてはまるで気にしない。

これがコービーという人間だ。デイビスはコービーの後を受け継ぐことを選択した数少ない選手の一人であり、コービーの才能をはっきりと尊敬していたのだ。尊敬の念はお互いに対して抱かれていたが、デイビスは試合中にコービーに何か言葉をかけるのには少しナーバスだったことも覚えている。

私はベンチにいて試合が続いていたから、彼には何も言わなかった。私はただ、彼があのようなシュートをしようとすることに驚いた」とデイビスは言った。

コービーの伝説的な、まるでマイケル・ジョーダンを模倣したかのような能力を考えると、デイビスの判断は正しかったのかもしれない。デイビスとジェームスの回想は、コービーのようなNBAのスターが唯一無二であることを思い出させてくれる。そして、コービーの悲劇的な逝去から1年を迎えようとしている今、レイカーズのファンに恋心を抱かせた、これらの軽やかなコービーらしい瞬間は、悲しみの中で思い出す価値がある。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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