「ネッツのBIG3は2008年のセルティックスの成功に向けた青写真に従うべきだ」(ジェームス・ポージー)

2007年の夏のことを、今でも覚えている。

マイアミ・ヒートで優勝した1年後、シカゴ・ブルズからスウィープを食らい、私はホームと呼べる新しいチームを探している自分自身に気づいた。いくつかの選択肢があったが、ニュージャージー・ネッツへの移籍がベストだと思っていた。彼らのプレイスタイルが好きだったし、ジェイソン・キッドと相性が良いと思ったんだ。

そうしたら、どこからともなくエディ・ハウスから電話を受けた。エディのことはよく知らなかったが、エージェントが同じだった。彼は「一緒にボストン(・セルティックス)に行かないか。優勝できるぞ」と誘ってきた。

“Most Hyped: The 2008 Boston Celtics Bench: Eddie House and James Posey”(SBNATION)

その2日後、ドック・リバース(HC)とダニー・エインジ(GM)と話した後、すべてがわかった。私は、ポール(・ピアース)、レイ(・アレン)、そしてKG。つまり、現代の元祖BIG3である彼らと共にボストンで優勝を手に入れようと決意した

結局、その時の決断が人生の中で最高の決断の一つとなった

全勝できると信じていたと言えば嘘になるが、3月にテキサス・トライアングル(ヒューストン・ロケッツ、ダラス・マーベリックス、サンアントニオ・スパーズの3チーム)に全勝した時から、優勝のチャンスがあることは確信していた。それまでの4カ月間、3人はチームの全員に、勝利のために犠牲になることの意味を示してくれた。

とどのつまり、ポール、レイ、チケット(KG)の3人にとって、個人のスタッツは何の意味も持たなかった。彼らはすでに大金を稼ぎ、数々の賞を手にしていた。彼らに欠けていたのは、ただ優勝だけだった。

ボストンでは、私たちが誇るBIG3が機能した。3人ともが優勝だけにフォーカスしていたからだ。

ブルックリン(・ネッツ)のBIG3の中から、鍵となる人物を一人だけ選ばなければならないとしたら、私はカイリー・アービングを選ぶ

ブルックリンは、一夜にしてリーグ全体を席巻するようなBIG3を得た。オフェンス面での才能で言えば、ケビン・デュラントとジェームス・ハーデンは、カイリーよりも良いスコアリングオプションになる可能性がある。それは、彼がこれまで担ってきた役割ではない。

Source: “The Nets’ Big 3 should follow 2008 Celtics’ blueprint for success”(BasketballNews.com)

結局のところ、ボールは1つしかない。ボストンでビッグ3とプレイし、またクリーブランドでレブロン、カイリー、ケビン・ラブのコーチをして学んだことが一つあるとすれば、3人のうちの1人は、オフェンスの自由度が低くなるということだ。それは、すべてのプレイヤーに当てはまることじゃないかもしれない。だから、ブルックリンですべてが機能するかどうかは、おそらくBIG3が本当にこれから何を得たいのかにかかっているだろう

3人とも、単に勝ちたいと思っているのか? それとも、自分のやり方で勝ちたいと思っている人がいるのか?

今のところ、それはまだわからない。

クリーブランドでは、カイリーはチャンピオンシップを獲得したが、彼はチームの2番目のプレイヤーだったし、彼はその状況に完全に満足していなかった。おそらく、彼は何かまだ証明しなければならないことがあると感じていたのだろうか? 理由は何であれ、彼はチームを離れることを希望した。ただ勝ちたいだけではなく、自分のやり方で勝ちたいと思っていたみたいだ。ボストンではうまくいかなかったから、ブルックリンに行ってKDとダイナミックなデュオを組んだ。

今、もう一つの新たなBIG3の一角になった彼が、そこで成功するかどうかはわからない。特に、最も犠牲を求められるのは、おそらく彼だからだ。

BIG3が成功するためには、3人のうちの少なくとも1人が、スクリーンやピンダウン、ピック&ロールでオフボールの動きを最もよく行うことで、他の2人のシュートをクリエイトしなければならない。スティーブ・ナッシュがより頻繁にその役割を果たすように尋ねるのは、おそらくカイリーになる。なぜなら、ボールは(明らかに)ほとんどの場合、チームの最高のプレイヤーとチームの最高のパサーの手にあるべきであるからだ。私の考えでは、それはKDとジェームスだ。私がナッシュだったら、おそらくカイリーに、彼がこれまで慣れ親しんだプレイとは異なり、オフボールのプレイをすることに慣れるよう求める

BIG3の中でセカンドオプションからサードオプションになる可能性があることは大きな変化になるだろうが、勝利を最優先するのであれば、それは彼がしなければならない犠牲になるだろう

公平に考えれば、KDとハーデンの両方も同様に、いくらかの変化は受け入れなければならないだろう。しかし、KDは他の2人の偉大なスコアラーと一緒に成功できることをすでに証明しているし、ハーデンはおそらくまだ彼の手に多くのボールを持ってプレイすることになるだろう。これまでのところ、彼はボールを共有する意思を示している。おそらくハーデンは、彼の1on1に依存することが、優勝という成功のためのレシピになり得ないことを理解しているのだろう

2007年を迎える頃には、ポールはそのことに気づいていた。だからこそ、レイとチケットのためにシュートやボールを犠牲にするのは簡単だったんだ。時間はかかるかもしれないが、最終的には、すべてが自分の双肩にかかっていた偉大な1on1プレイヤーのほとんどが、成功するためには他の誰かが必要だと気づくブルックリンへのトレードを強行するにあたり、ジェームスは基本的にそれを認めたはずだ

BIG3の3人がお互いを必要としているという事実を受け入れた時、それは美しいものだ。本当の問題は、彼らのキャリアの今この時に、ブルックリンのBIG3の全員がその境地に到達しているかどうかだ。特に、カイリーのアジャストメントが最も大きな変化になるかもしれないからだ。

“The Nets’ Big 3 should follow 2008 Celtics’ blueprint for success”(BasketballNews.com)

まだ数試合しか経っていない。すべてのシーズンに浮き沈みはつきものだから、ネッツが数試合に負けて逆境に直面したという時に、プログラムを忠実に実践し、コーチを信頼する彼らの能力が試されるだろう。もちろん、それはお互いに向けてもだ。

その点で、私たちがボストンで持っていたのと同じエネルギーを、カイリー、ジェームス、ケビンの3人が持てるかどうかが注目されるだろう。

2007年。私は、それをすべて成功させるチームの一員だった。

そして、2021年。このネッツのBIG3がラリー・オブライエン・トロフィーを高々と掲げる新しいスーパースタートリオになれるかどうか見てみようじゃないか。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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