アンソニー・デイビス「1回限りのチャンピオンになる気なんて毛頭ない」

昨季、アンソニー・デイビスはNBAで優勝することがどのようなものかを初めて経験した。優勝パレードやファンの目の前でチャンピオンシップシリーズを戦うような完全な経験こそできなかったが、ラリー・オブライエン・トロフィーを掲げ、ロッカールームでチームメイトにシャンパンを浴びせることができた。それだけでも、過去も現在も、ほとんどの選手が実現できていないことを、デイビスは27歳で実現した。

Source: “Anthony Davis says he doesn’t want to be a one-time NBA champion”(SBNATION)

しかし、デイビスは1回限りの優勝だけで満足しているわけではない。実際、ESPNのレイチェル・ニコルズとのインタビューの中でデイビスは、1回の優勝が次の優勝に向けて彼をより一層ハングリーにさせたと述べた。

私たちが優勝した時、私が泣いたりしている姿がミームにもなっていたわけだが、優勝の瞬間は間違いなく世界で最も良い気分を味わった経験の一つだった。あの気分をまた味わいたい。1回だけではなく、何回も。1回限りの優勝ではなく、何回も優勝したいんだ。それが、今季自分を駆り立てる原動力になっていると思う」。

1回限りのチャンピオンであっても、決して恥じる必要などはない。多くの伝説的な選手たち、例えばジェリー・ウエスト、モーゼス・マローン、クライド・ドレクスラー、ケビン・ガーネット、ダーク・ノビツキーは、優勝は1回のみ。しかし、27歳のデイビスはまだ現役生活がこれから長く続いていく。彼は、今季から始まるさらなる優勝のために、できる限りのことをしていきたいと心に誓っている。

オフシーズンにロスターをさらに強化したことで、レイカーズは今季も優勝候補の筆頭として数えられる。しかし、デイビスが今季が始まってからすぐに気づいたように、連覇を達成することは見た目よりもはるかに困難だ。

ディフェンディングチャンピオンを倒すために、皆がベストシュートを放ってくる。誰もがチャンピオンを倒したいと思っている。それが一番難しいところなんだ。今は感謝していることだけど、ウォリアーズが勝ちに勝って、優秀な選手が次々に加入していった頃、私は彼らのことを卑怯だと思っていた。しかし今、自分自身がチャンピオンになり、私たちに素晴らしい選手たちが加わってくれたことに心から感謝している。彼らがしてくれた決断はタフなことだ。連覇ということは実に難しいことなんだ」。

“Stephen Curry hit his most ridiculous shot yet to help Warriors finish a 20-point comeback”(BUSINESS INSIDER)

シャックとコービーが3連覇を達成した時でさえ、彼らが成し遂げたことを見ると、その辛さがひしひしと伝わってくる。特に、3連覇をするという目標を背負っている時にはね。皆が倒しにかかってくるのを受けて立たなければならないんだ」。

今季、レイカーズが競争のレベルの点で若干の苦労をしている姿も見られているが、それは昨季も同じように見られたことだった。一方で、デイビスが言及したウォリアーズのスティーブ・カーHCは、レイカーズは彼のチームが2015-16シーズン中に 73勝9敗という偉業を達成した時に辿り着いた「スイート・スポット」を見つけたとまで言っていたほど、今のレイカーズは充実をしていると言えるだろう。

だから、常にそうとは言えないかもしれないが、デイビスとレイカーズは明らかに昨季と同じようなモチベーションを持って戦っている。あとは、彼らが本領を発揮する時が来るのを待つだけだ。■

JJ
I Stan Basketball. / Started watching NBA since 2003 / A Big Fan of LeBron & Lakers / An Alumnus of University of Tsukuba / An Editor / A Blogger

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